チーク材の木片に木彫り師が丁寧に模様を彫りだし、色ごとに木版を作り、布や紙にプリントするブロックプリント。繰り返され押されプリントされる布地と、一枚の絵との違いはありますが、プリントの方法は版木が使われる浮世絵と似ているのかなぁ。
プロックプリントというとジャイプールが有名ですが、今は減ってしまったというバンガロールにもがあり、こちらは1977年から続く工房。ブロックプリント体験が出来るという事でワークショップの情報はなかったのですが、直接問い合わせしたら、体験させてもらうことが出来ました。工房見学と体験で30~60分ほど。
シルクにプリントするときは、天然染料。瓶に入った物がその染料。
また、コットンなどにプリントするときは、染料は異なりますが、ドイツから輸入された自然由来の染料と布に色が定着する為の材料を混ぜたものがインクとして使われているそうです。
インクが木版に付き過ぎないように粗い布の下にインクを入れ、版にトントントンと軽くインクをつけ、印刷する布地の位置に気をつけながら版を置き、押し付けるというのではなく手をグーにして親指を上にして手の側面で版の全体をとんとんとんと均等にたたく。版はこれらの中から選べました。
横に可愛い職人さん(インド人おじちゃん)がついてくれ、版の位置を一緒に確認してくれるので安心。多少色むらが出来てしまうのはあじで手仕事のよさ。体験で作れるものは、トートバックまたはポーチのどちらかでどちらも1,500ルピー。多色版は、体験では出来ませんでしたが、いくつかの版を色を変えて押すのは可能です。出来上がりがこちら。
お家に帰ったら、生地の上に紙をのせてアイロンをかけると色が定着するとの事でした。
ここの工房でプリントされているものは、主に輸出用だそうですが、キャビネットの中に購入できるスカーフやポーチなども少しありました。
手仕事の好きなかたは、ぜひ観光の合間に体験されるのはいかがでしょうか。
今回体験させて頂いた工房: Tharangini
Address: 12th Cross Road, Sadashivnagar, Bangalore, 560080
Tel:+91 80 2361 4081