その道具の名前になっているのがフランスのロレーヌ地方にあるリュネビルLunevilleという街です。
19世紀から続く伝統的なリュネビル刺繍の発祥の地は、オートクチュール刺繍を始めてから一度訪れてみたかった場所のひとつ。
このかぎ針を使ったリュネビル刺繍により、針よりも正確かつスピーディーに、そして針の通りにくいビーズなどを繊細に刺すことが可能になりました。
この刺繍技術がオートクチュール刺繍の発展に大きく寄与し、
現在に至るまで、シャネルやディオールなどのビックメソンのオートクチュール作品に貢献しています。
その素晴らしい技術のリュネビル刺繍がこの街を有名にしたともいえるのかもしれません。
他の街からここに着いたのが夕方で、別の街にホテル予約をしてた為、
街歩きは出来ませんでしたが、一番の目的だったリュネビル城(Château de Lunéville)の中にあるギャラリーに行って来ました。
入口ではおばあさまがクロシェを使った刺繍をデモンストレーションしていて、みんな興味津々で覗きこんでいました。
お店を抜けて奥に展示会場があり刺繍作品、ドレスなどの展示がありました。
撮影禁止だったので写真がなくてどんな様子だったのかお伝えできなくて残念です。
展示を見た後は、お店でお買いもの。
刺繍枠、刺繍枠を支える脚、刺繍キット、クロシェ、スパンコールなど所狭しと沢山ありました。
ルサージュに通うと2カ月に1回位アトリエ見学があるので直接見ることもできるのですが、なかなか目にすることのないリュネビル刺繍が見れる貴重な場所でもあるので、興味がある方はぜひ訪れてみて下さい。
少し足をのばしたらクリスタルで有名な街バカラ(パリにもバカラ美術館がありますが、ここにもありました)、
またアール・ヌーヴォー建築が点在するナンシーもあります。